現代社会において最も邪悪な存在はインテリである その1

価値という概念について

果たして、知識や事物それ自体に何らかの価値はあるのだろうか。その知識や事物について価値がある、と同意された場合にのみ価値があると「見なされる」だけではないのか。経済的価値だけでなく、歴史的価値でさえその例外ではないように思う。つまり、(少なくとも私にとって)「価値がある」ということは「価値があると見なされること」と全く同じ。数学の有用性や美しさに魅了されて価値があると見なす人々がいる一方で、それらの価値を見いだせない人々も少なからずいるであろうことは明白だと言っていい。経済的価値や歴史的価値を所与のものとして喧伝するインテリは、傲慢であり邪悪である。