I is for Insane

統合失調症患者が綴る雑記

2019-01-01から1年間の記事一覧

かすがい

ずっと好きだった女性が初めて妊娠したらしい。結婚して5〜6年以上は経つから遅すぎるくらいだろう。人づてに聞いた話では「不安もあるみたいだけど幸せそうだった」とのこと。 どんなお祝いの言葉を贈れば彼女は喜んでくれるだろうか。そう、これは祝福すべ…

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とかドヤってしまう奴は例外なくコメ農家である

歴史に学んだ”自称賢者”の皆様はしばしばこの言葉を引き合いに出すわけです。でも、その”自称賢者”の皆様は「歴史を学んでないバカは引っ込んでろ」程度のことしか言えないドクズ揃い。お前らは万人が歴史に学ぶなんて実現可能だとか思ってんのか?バカに対…

空洞

自分が何も出来ない人間のように感じる。実際、ほぼその通りだろう。スポーツに例えると残されているのは消化試合だけ。敗北はもう決定的と言って間違いない。 そして、こういったネガティブな認知自体が自分を苦しめているのも確か。もっとポジティブな、あ…

20190831

自殺の許可は、完全に幸福な人にのみ与えられるってさ。これもヴァレリイ。わるくないでしょう。僕らには、自殺さえ出来ない。 — 太宰治bot (@dziosmubot56546) August 10, 2019

ある統合失調症当事者から見た京アニ事件

凄惨な事件。津久井やまゆり園の事件と比較して「命の重さ」を論じる風潮もあるようで、健常者も含めた私たちの生活は優生主義的思想のもたらす災禍と隣り合わせだ。統合失調症患者を「治療する」という発想に疑問すら抱かないとしても、仕方ないんだろうな…

呼吸≒ため息

友だちやパートナーと一緒に過ごしていれば孤独をごまかすことができる。でも、一人になると途端にそれは襲いかかってきて。的外れかもしれないけど、ほとんどの人は孤独なんじゃないかとさえ思う。 ある友だちは「旦那くんがいなくなったら、と思うと途方に…

仕方ないよ

人並みの人生を歩めなかった。でも、統合失調症患者が健常者と同じような人生を歩みたい、なんて期待するのは馬鹿げてる。そりゃそうだ。 なんとなく、つらい経験をしたからこそ理解できることがあるような気がしていたけど、それも間違いだったのかもしれな…

自殺願望についての考察

私の場合、死にたいと思うのは死にたいほど苦しいから。そして、その苦しみの主たる原因は自責の念だろう。しかし、なぜそこまで自責の念に駆られるのか。それは、他人と自分を比較する習慣のせいかもしれない。 「他人と自分を比較するな」と言うのは簡単だ…

植松聖の発言について

「障害者が人間ならば、彼らが罪を犯した時同様に裁かれるはず」 →その通り。 「知的障害を理由に裁かれないという事実は、彼らが人間ではないことを証明している」 →どんな障害者であっても罪を犯したなら裁かれて然るべきで、障害を理由に裁きを免れる現在…

自分語り

統合失調症と診断されるよりもずっと前から、とても苦しい人生だった。通学することはおろか生活することすら満足にできなかったのだ。毎日お風呂に入れない、食後に歯磨きをすることも出来ないような人間。 両親からマトモな教育を受けた記憶が無いし、「普…

認知行動療法の限界

自分自身の偏った認知に気づくことで、気持ちは安定するかもしれない。ただ、当然のことながらそれは事実に対する認知が変わっただけであって、事実それ自体は不変である。 私がQさんのことを好きであっても、Qさんが私のことを好きではないという事実は変え…

自己肯定感の作用について

精神衛生において自己肯定感は大切だ、と喧伝されている昨今。本当に自己肯定感は高いほうが望ましいのだろうか。例えば、こういう想像をしてみたらどうだろう? “X君は自己肯定感がとても高い。それゆえに彼は自らのギターの腕前を過大評価しているが、私た…

殺し合う人々

現代社会における最大の暴力とは、悪という概念を恣意的に決定する他でもない「私たち」の倫理観である。 「殺人は悪であり、その悪を犯した者は罰せられるべきだ」これが多数派による暴力でないとしたら一体何なのか?いまこの瞬間も、(自称)善人と悪人は互…