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「つらい時は連絡くださいね」と声をかけてもらうことがある。ありがたいことだ。しかし、そういった時に自分から連絡したことは一度たりとも無い。なぜなら、誰かに自分の気持ちを打ち明けてほんの少しでも楽になった試しがないから。0%の可能性にかけるかどうかという話。
我ながら情けないし、無礼だとも思う。でも、どうしても自分自身を騙すことができない。幸福とか希望がどういうものなのか、全く見当もつかない。それどころか、そんなものが存在するのか疑わしいくらい。
自分の気持ちを打ち明けて、嫌われたり誰かを傷つけたりしたくない。優しいからではなく、ただ他人が恐ろしいからだ。なぜ他人が恐ろしいのかと言えば、自分自身が恐ろしく冷酷で残忍だからだろう。