自殺願望についての考察
私の場合、死にたいと思うのは死にたいほど苦しいから。そして、その苦しみの主たる原因は自責の念だろう。しかし、なぜそこまで自責の念に駆られるのか。それは、他人と自分を比較する習慣のせいかもしれない。
「他人と自分を比較するな」と言うのは簡単だが、現代は人を比較し序列化する社会。比較の基準は学歴、業績、資産、体脂肪率など枚挙にいとまがない。そうした諸々の基準から他人と自分を比較し、その結果として他人より劣っている場合に自分を責めるのだ。
私は、私自身を軽蔑し、非難し、嘲笑している。
生きている限り自分自身からは逃れられない。死にたいと思うのは、そんな自分から逃れるためなのではないか。
しかし、もし他人と比較できない「何か」に価値を見出せるなら、他人との比較による苦しみからは解放される。それは、慎ましくも美味しい食事や、信頼している仲間やパートナーと過ごす時間、我を忘れて没頭できる趣味だったりするのだろう。
ずいぶん陳腐な結論になったが、これらは他人より優れた存在であろうと努力し続けるよりはいくらか現実的だ。そんな「何か」をもっと見つけたいと思う。